フィリップ・クローデル「リンさんの小さな子」

Philippe Claudel (2005) "La petite fille de Monsieur Linh"家族愛と友情の物語。穏やかで優しい気持ちになり、リンさんの「冒険」を応援したくなること請け合いです。老人の名はリン。周囲はみな戦争で死んでしまい、彼の人生に残されたのは孫の赤ん坊だけ…

情報バイアス

先だってのエントリと同じ意見を見つけたのでメモ。 そうそう、こういうことを書きたかったのだ(笑)。 情報バイアスに陥らないために 伊藤 元重 東京大学大学院経済学研究科教授 もっとも、テレビが陥りやすい「針小棒大」の報道は、新聞でも起こりうる問…

ブッツァーティ「神を見た犬」

Dino Buzzati 「イタリアのカフカ」と呼ばれた作者ディーノ・ブッツァーティ(1906-1972)の代表短編集(22作品入り)。いずれも主題を語るためにストーリーが用意してあるという形の、計算され尽くした作品群です。 神を見た犬 (光文社古典新訳文庫)作者: …

外国のことを日本語で

日本にいながらにして日本語で外国の情報を生のまま知る方法: ・生活について。日本語が上手な外国人と接する機会を持つこと。(OK) ・気持ちについて。日本語に翻訳された外国の映画を見たり、本を読んだりすること。(OK。このブログ) ・最新ニュー…

アントニオ・タブッキ「インド夜想曲」

Antonio Tabucchi (1984) "Notturno indiano"「彼の名前はシャヴィエルです。インドで失踪してしまったポルトガル人です」。写真はなく、あるいのは彼の思い出だけだ。そして思い出は僕だけのものだから、描写するわけにはいかなかった。彼は悲しい運命に生…

見た映画

復活の日 [DVD]出版社/メーカー: 角川ヘラルド映画発売日: 2006/10/20メディア: DVD クリック: 60回この商品を含むブログ (30件) を見る20世紀少年 第1章 終わりの始まり 通常版 [DVD]出版社/メーカー: VAP,INC(VAP)(D)発売日: 2009/01/30メディア: DVD購入:…

書き方、やり方

こんなのを見つけたので、書いてみました。 成功する人はこういう人。 まとまりを期待してはいけません。現状についての、メモのようなものです。 一気の口述筆記「駆け込み訴え」を書いてしまう太宰治とは違って、こういうのを書くときも、私は一度で書きあ…

モヒンガー

ミャンマー料理のモヒンガー

カーレド・ホッセイニ「カイト・ランナー」

Khaled Hosseini (2003) "The Kite Runner"「怪物なんていないよ」50ダースの色とりどりの凧が真っ青な空にあがり、上空を滑空したり旋回したりしている。子供たちは歓声をあげ、路地ではカイト・ランナーたちが敗者の凧をめがけて走っていく。依然としてわた…

今夜のごはん

今日は炊き込みご飯を作った。さらに、ほたてカレーという重ね技。

料理

今日は八宝菜を作った。下には皿うどん。具が多すぎて見えない。

今夜は

ホイコーローを作った。肉が多かったようだ。

政権交代なる

衆議院議員選挙が終わり、歴史が変わった。今回の投票行動は前回の選挙と1セット。4年をかけた壮大な揺り戻し現象でしょう。国民の政治に対する立ち位置(考え方)は、前回と何ら変わっていないと思うので。経験の差を利用した批判や主張(「政権担当能力は…

テレビより。メモ

忘れそうなのでメモしておく。8月24日の「世界まる見え!テレビ特捜部」より。 東洋人(ここでは日本、中国、韓国)と西洋人(アメリカとイギリス)とではこんなに思考回路が違うんですよということを、各国の人へのクイズとその答えによって示そうとした番組(…

ジュンバ・ラヒリ「停電の夜に」

Jhumpa Lahiri (1999) "Interpreter of Maladies"ありふれた日常の中にある違和感やすれ違いを提示して、2点間の距離が変化する場面をしっかりと描写した作品群。繋がっていたのが離れたり、閉じていたのが開いたり。 ほとんどの作品では、何かが足りずに満…