情報バイアス

先だってのエントリと同じ意見を見つけたのでメモ。
そうそう、こういうことを書きたかったのだ(笑)。


情報バイアスに陥らないために
伊藤 元重 東京大学大学院経済学研究科教授

 もっとも、テレビが陥りやすい「針小棒大」の報道は、新聞でも起こりうる問題なのかもしれない。少し前に2週間ほど米国に出張に行っていたある財界人が言っていた。

 「たまたま日本語の新聞やテレビに接することなく現地の新聞やテレビで生活していたら、鳩山首相の国連演説の記事などたいして大きく取り上げられていなかった。現地の日本に対する関心はそれほど弱いのかと思った。それが日本に戻ってきたら、国連で大変な演説をしたというような記事がどの新聞にも大々的に出ている。日本の新聞だけを読んでいたら、まるで海外でも鳩山発言が大きく注目されているように錯覚してしまうが、現地にいた感覚とは大きなギャップがある」

 日本の新聞だけを読んでいると、日本独特の情報バイアスに陥ってしまって、海外の人の認識と大きくかけ離れてしまう危険を感じているのは私だけではないだろう。

 無理をしてでも、なるべく海外のニュースメディアにも接する努力をする必要があると考えている。