★★★★

マリオ・バルガス=リョサ「フリアとシナリオライター」

Mario Vargas Llosa (1977) "La tia Julia y el escribidor" (Aunt Julia and the Scriptwriter, 1982)1950年代の南米、ペルー。僕は18歳の大学生で法律を学んでいるが、小説家になりたくて、ラジオ局でのアルバイトの合間に短編小説を書いている。その頃ほ…

マークース・ズーサック「本泥棒」

Markus Zusak (2005) "The Book Thief"ナチス政権下の抑圧された時代。ドイツの田舎町、モルキングのヒンメル通り33番地に、里子に出された9歳の少女リーゼルがいた。義理の親となるフーバーマン夫妻のもとで、リーゼルは毎日を過ごす。レモン色の髪の少年、…

アントニオ・タブッキ「インド夜想曲」

Antonio Tabucchi (1984) "Notturno indiano"「彼の名前はシャヴィエルです。インドで失踪してしまったポルトガル人です」。写真はなく、あるいのは彼の思い出だけだ。そして思い出は僕だけのものだから、描写するわけにはいかなかった。彼は悲しい運命に生…