政権交代なる

衆議院議員選挙が終わり、歴史が変わった。

今回の投票行動は前回の選挙と1セット。4年をかけた壮大な揺り戻し現象でしょう。国民の政治に対する立ち位置(考え方)は、前回と何ら変わっていないと思うので。

経験の差を利用した批判や主張(「政権担当能力はある?」「本当に大丈夫?」「一回くらいはやらせてみよう」「政権交代で日本は変わる!」etc)が争点から外れる、次回からが本当の政権選択選挙政策選択選挙になりますね。


民主党には、これまで淀んでいたものを変えて、スムーズに流れるようにして欲しいです。

外交:「友愛」を掲げるのだから、継続性を保ちながらも、欧米的な人権重視へと徐々に舵を取っていくのでしょう。
経済:内需産業を育てるのでしょうから、円安=株高の流れが変わるのかもしれません。


マニフェストを粛々と実行することにより、国民に根付いた政治不信・「誰がやっても変わらないよ」という諦めが取り除かれればいいのですが。分かりやすいところでいえば、この4年のうちに「なりたい職業ランキング」の上位に「政治家」が入るようになれば成功なのでしょう(少なくとも「公務員」よりは上に。民主党としては「農業」「福祉」「NGO、NPO」の仕事の魅力も高めたいところでしょうか)。


だから責任はすさまじく重い。民主党も駄目なら、日本は全部駄目ということになる。せっかく近づいた政治と国民との距離が、これまで以上に遠く離れてしまうことでしょう。
そのためには自民党とは全く違うということを、国民に分かりやすく示し続ける必要があります。「自民が嫌だったからで、特に民主を信じているわけじゃない」層に対して、まずはやりやすいところから手をつけて、実行力を見せつけて、信用度を高める必要があります。日本は政治家の信用度どころか、財政も雇用も全部マイナスで、負の遺産をたくさん背負ったところからのスタートなのですね・・・いやあ、大変そうだ。
民主党が活躍することで自民党も良い方向に変わり、日本の政治はだんだんマシになるでしょう。すると、政治に対する国民の目も変わり、日本の民主主義がようやく先進国に近づいていくのだろうと思います。
これが日本の将来にとって悪いはずがなく、その意味でもとにかく有言実行を期待したいです。